フランチャイズの概要
フランチャイズとは、アメリカで開発されたシステムであり、元々は「人や会社に特権(販売権)を与える」という意味で、日本でも非常に普及している事業形態です。
また、プロ野球やサッカーチームの本拠地や興行権といった意味でも使用される言葉です。
全国各地に存在する同じマークを掲げ、お店のイメージも同一であり、同じ製品ラインナップでチェーン展開することがフランチャイズシステムの特徴です。
自社の商号・商標などを使用する権利や自社の開発した商品・サービスを提供する権利、営業上のノウハウを、他社に提供することで、対価であるロイヤリティを受け取る事業契約です。
フランチャイザー
フランチャイズ契約は、自社と他社間の契約であり、権利・商標・サービスといった事業ノウハウを提供する側のことをフランチャイザーと呼び、日本では、「本部」「本部企業」とも呼ばれています。
フランチャイザーは、フランチャイズ契約に基づいて、自社が開発した製品・サービス・流通・商標といった事業上のノウハウを提供することで、そのノウハウの使用料をロイヤリティという形で得ることができます。
フランチャイザー(本部)は、自社のみで事業を展開するに比べて、資本力の小さな企業であっても他社の資金や人材を利用することによって、急速な多店舗展開や広範囲に渡って出店することが可能というメリットがあります。
フランチャイジー
フランチャイザーは、提供する側の本部機能を示しましたが、これに対してノウハウを受ける側の企業をフランチャイジーと呼び、日本では、「加盟店」「加盟社」とも呼ばれています。
フランチャイジーは、本部であるフランチャイザーに対し、加盟金やノウハウ使用料であるロイヤリティを支払うことで、本部が開発した製品・サービス・流通・商標を使用し、事業展開することが可能です。
フランチャイジーは、ノウハウが無くても経営することが可能であり、既に成功しているビジネスモデルであるため独自に開業する場合に比べてリスクが低いことがメリットと言えます。