業態選びの失敗
フランチャイズによって新規開業を目指す方にとって、どういう業態を選択するかは、成功するために非常に重要な要素となります。
その逆として、業態の選択に失敗すると、取り返しのつかない事態になりかねません。
業態選択において、判断基準となるのは経験・未経験という部分で選ぶ方が多い傾向にありますが、それ以外にも、成長性のある業界なのか、競合他社が多く過当競争になってないか、同じフランチャイズ加盟店同士で競合関係となっていないか、知名度・認知度が低くて集客できないブランドではないのか、など、こうした理由で失敗してしまう加盟店も少なくありません。
開業時は、資金も少なく信用度も低いため、一度失敗してしまうと多額の借金を背負ってしまう場合もあるので、業態選択時は、多くの情報を集めて慎重に取り組むことをおすすめします。
資金調達の失敗
フランチャイズをスタートするにあたって、開業時の資金調達はとても重要です。
開業時は、フランチャイズ契約のための加盟金・保証金の他にも、諸経費が発生するため、当初予定していた資金計画よりも多くの費用が発生する場合があります。
開業費用を、自己資金で賄うことができるならば問題ありませんが、多くの方は、自己資金以外にも借入れなどの資金調達によって、負債を有する状態からスタートするでしょう。
借入れには、金利や返済期限が設けられているため、開業後の経営計画を、あらかじめ適切に設定しておかなければ、事業が立ち行かなくなる危険性があります。
また、営業後すぐに利益を出すことは、集客力や人材スキル上難しいため、通常は6ヶ月間の営業資金を用意してスタートしますが、こうした事前の資金計画を設定していない場合、あっと言う間に廃業してしまう加盟店も少なくありません。
支援体制の失敗
フランチャイズは多種多様な業態が存在しており、本部を運営する会社も、会社ごとに経営理念や事業規模、将来の事業計画や加盟店へのサポート体制が大きく異なります。
通常、フランチャイズ契約時の加盟金やロイヤリティの対価として、継続したサポート支援体制も含まれていますが、加盟金が格安の場合や、本部の事業展開が早くサポート体制が追いついていない場合もあり、十分な支援を受けられないこともあります。
フランチャイズは、ノウハウや定期的な商品・サービスの更新が重要な要素となっているため、本部からの十分な支援が受けられないと、失敗につながる危険があります。
